那珂市曲がり屋
那珂市指定文化財として保存されている母屋は、約150年以上経った今でも、当時の暮らしを鮮明に伝えています。
『曲がり屋』とは・・・昔の母屋には、田畑を耕すために牛や馬を飼育する小屋がありました。その小屋が母屋から突出するように(鉤の手状に)建てられていたことから、『曲がり屋』と呼ばれています。
那珂市の曲がり屋は、文久2年に建てられた民家を子供の代まで伝えたいとのことから、市の指定文化財として保存する為、平成11年に現在の場所へ移設されました。
曲がり屋は、今の家と違い、一切釘を使用していません。全て木だけで組んで造られています。
中は風通しの良い造りになっており、表に比べ気温が2,3度違います。
かまどでは毎日、係りの方が火を燃しています。
こうして、萱や柱を煙で燻すことで、虫がつくのを防ぐそうです。
家具は、全て当時の物が残されています(アイロンや食器、嫁入り道具まで)。
その為、当時の暮らしを学ぶのに、社会見学や自由研究で利用される方も多いそうです。
稲作の道具も全て揃っているため、小学校の授業で貸し出すこともあるそうです。
また、秋にはお月見会、春にはつるしびな。大正琴や朗読会など、昔ならではの造りを利用したイベントが曲がり屋では開かれています。
母屋の前には懐かしい丸いポストが佇んでいますので
絵はがきを購入して、ポストに投函してみてはいかがでしょうか。(こちらは海外の方に人気だそうです)。
日常から少し離れて、ノスタルジックな気分を味わうのにおすすめです。
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開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合はその翌日),12月28日~1月4日
入館料:無料
※係りの方が案内してくれます。中でお茶を頂くことができます。
住所:茨城県那珂市菅谷4520-1(那珂市役所向かい)
URL:http://business2.plala.or.jp/na-kanko/kanko/magariya.html
電話:029-295-1315
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記事作成者:武山